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F1選手権
初テストで快走、ひそかな自信も＝注目高まる新チームブラウンＧＰ－自動車Ｆ１

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-090319F433.html

自動車レースのＦ１世界選手権シリーズは、２７日からのオーストラリア・グランプリ（ＧＰ）で開幕する。注目が高まっているのが、撤退したホンダを引き継ぎ参戦するブラウンＧＰだ。

　９日から４日間、スペインのカタルーニャ・サーキットで実施された合同テスト。初代マシンの「ＢＧＰ００１」が初テストとは思えない快走を披露。後半２日間は最速を計時した。テスト段階だが、同じメルセデス・エンジンのマクラーレンが色あせて見えたほど。

　チームは消滅の危機に直面したが、ホンダで代表を務めたロス・ブラウン氏が株式を全取得して存続にこぎつけた。フェラーリで技術部長として黄金期を築いた同氏は、「チャンスを手にするためには、この選択肢しかなかった」と話す。


だが、 ひそかな自信も漂う。ＢＧＰ００１は、今季からの大幅な車両規定変更を見据え、ホンダ時代の１５カ月前に製作着手。専門家からは、入念な設計や工夫が施されているとの声も上がる。

　もちろん、それで成功が保証されるわけではない。存続のため年俸の一部を返上した正ドライバーのジェンソン・バトン（英国）も、「とても楽しいが、やるべきことはたくさんある」。大口スポンサー契約のうわさもあるが、テスト中のマシンには、公式タイヤメーカー以外のスポンサーロゴは一切なく、資金面で不確定要素もある。


　本番に向け「最大の挑戦を克服できると思う」とブラウン氏。野望を胸に、音速の舞台に飛び込む。